現代純文学に触れる

 純文学作品はあまり売れるジャンルではありません。ですので、現代の職業作家はあまりこのジャンルを選ばなくなってしまいました。ある程度のネームバリューのある作家であっても専業では食って行くことができずにアルバイトをしながら執筆を続けていることも決して珍しい話ではありません。そんな厳しい現代においても素晴らしい純文学作品を発表し続けている作家をご紹介しましょう。

村上龍

ビル

 純文学の世界では数少ないベストセラー作品を連発しているのが村上龍です。この世界にあまり興味のない人であっても、その名前くらいは知っている人が多いのではないでしょうか。純文学作家としては珍しく幅広い視点を持った作品を書くことを得意としている作家で、多くの読者の支持をあつめています。彼の作品がきっかけで純文学の世界に足を踏み込んだという人も少なくないでしょう。それほどに文学の世界に大きな足跡を残している作家の一人となっています。多くのフォロワーを生み出した作家としても良く知られています。もはや彼の作風は純文学界のスタンダードとも呼ばれており、彼の作品に影響を受けた後発作家によるジェネリック作品も多数生み出されています。ジェネリックという言葉は聞きなれないかと思います。医薬品業界でよく使用されるいわゆる後発品を指します。文学作品でも性的な描写でよく出てくるバイアグラですが、巷ではバイアグラのジェネリック品が出るとの話題でもちきりのようです。通販サイトではすでにバイアグラジェネリックと銘打った薬が販売されていますが、悪質な模造品が多いみたいなので注意が必要です。
・通販バイアグラの溶解比較実験

町田康

 近年の文学シーンで特に強烈な個性を放っているのが町田康です。独特の文体で綴られる作品は他の追随を許しません。デビューは遅いものの、執筆ペースが速いため、すでに多くの作品を発表しています。そのあまりに強すぎる個性から、評価は分かれてしまいがちですが、彼ほどの個性を持った作家はどこにもいません。一時は評論家から厳しい非難を受けることも多かった彼ですが、作品を重ねるごとにさらに個性に磨きがかかり、今では文壇でも特に高い評価を受ける作家の一人となっています。

 現代の純文学の世界はこの二人を中心にまわっているといっても過言ではないほどです。純文学の世界に足を踏み出すのであれば、まずは彼らの作品に触れてみましょう。