ファンタジーの歴史を塗りかえた『ハリー・ポッター』!

 文学界には数々の歴史的名作が残っており、「古典」として今も読み継がれている作品がいくつもあります。不朽の名作があるのはいいことですが、おかげで読書家たちをうならせるほどの作品はなかなか出てきません。

ファンタジーのジャンルにも『指輪物語』という代表的作品があるため、長い間多くのものが二番せんじの感が否めませんでした。しかし現在、新たな『ハリー・ポッター』により、このジャンルに新しい風が吹き込んでいます。

大人から子どもまで熱中できる!『ハリー・ポッターシリーズ』

ビル

 イギリスの作家J・K・ローリングのファンタジー小説『ハリー・ポッターシリーズ』を知らない人は、今や世界中を見回してもほとんどいません。全7巻構成であり一冊一冊も膨大なページ数をほこる、映画化された超大作です。

ファンタジー小説であるとともに児童文学としての側面もあり、合計何千ページもありますが、読みやすいため大人から子どもまで幅広い読者層を持ちます。また、読書がはじめての人から文学好きにまで高い評価を受ける作品です。

日本でもその読みやすさと内容の面白さが受け、原作のみでなく映画も大ヒットしました。そして現在も、発売当時ほどの熱狂はありませんが、多くの方が読んでおり、作者の次回作はどのようなものかと期待して待っています。

これからは現代をあつかったファンタジーがスタンダードになる!?

 『ハリー・ポッターシリーズ』の偉業は、本の売れない現代において大ヒットし社会現象にまでなったこと、そして長らく新たな代表作が出てこなかったファンタジーというジャンルに、新たな歴史を刻んだことでしょう。

J・R・R・トールキン作の『指輪物語』が同ジャンルのスタンダードとして認められて以後、新たなスタンダードに成る作品は出てきませんでした。むしろファンタジーのほとんどが、彼の作品世界を下地として持っていたそうです。

しかし停滞していた昔ながらのファンタジーはJ・K・ローリングによって一新されます。古くからある「魔法の世界」に現代文明と今を生きる若者たちの世界をミックスさせることで、今までにない世界観を作りだしました。

ハリー・ポッターは続編が出るか!?原作者は今どうしている?

 おかげで同ジャンルの他の作品は剣と魔法、そして中世のような世界観が主でしたが、今では現代を舞台とすることがポピュラーになっています。とはいえ、日本はアニメや漫画で以前からやっていたことですから、驚きはないかもしれません。

ジャンルの歴史を塗りかえ、本はもう売れないという世の考えをくつがえした本作ですが、現在も新たな作品が作り続けられています。と言っても映画の話であり、内容も本編の続きではなくスピンオフという形をとっています。

当のJ・K・ローリングは、大人向けの長編小説『カジュアル・ベイカンシー突然の空席』を最新作として発表しており、新たな境地を切りひらきました。今後はどのような作品を書くのか、原作者の動向から目が離せません。