意外と知らない!世界中の人と読書体験を共有する方法

 本を読むという行為は、基本ひとりで行うものです。そこは著者と読み手とのあいだにある、閉じられた世界。時には「読み聞かせ」や「朗読」などという特別なやり方を用いることもありますが、世の中でより多く行われているのは、ひとりでじっと文章と向き合うスタイルの読書ですね。

しかし、代表的な電子書籍リーダーのひとつであるAmazonのKindleに備わっている"ある機能"は、そういったこれまでの読書の感覚を変え得るかもしれません。今回は、世界中の人と読書体験を共有する"ハイライト"の機能についてお伝えします。

Kindleのハイライト機能とは

ビル

 Kindleで電子書籍を読んでいる時、本文中のある箇所に線が引かれ、「××人がハイライトしました」と表示されているのを見かけたことがないでしょうか。Kindleのハイライト機能とは、本の中で特に気に入った部分に、ラインマーカーで線を引くようなイメージで、印をつけられる機能です。

使い方はとてもカンタン、該当する部分を指でなぞって選択したあとに、メニューにある「ハイライト」のボタンを押すだけ。もちろん、自分がハイライトをした部分は本を閉じたあともずっと残りますから、あとで見直した時にもバッチリ確認できます。

ハイライト機能のどこが画期的なの?

 ハイライト機能の使い方を聞いただけでは、「なんだ、ただのラインマーカーみたいなものじゃないか」とお思いになるかもしれませんね。しかし、実はハイライト機能には、これまでの"読書"の感覚をゆさぶりかねない側面があるのです。

それは、"自分の読書中の本文に、他の人がハイライトした箇所が表示される"こと。つまり、「××人がハイライトしました」というのは、世界中であなたと同じ本を読んだ人がどこにハイライトをしたのか、本を読みながらリアルタイムでシェアされるということです。もちろん、あなたがハイライトをした箇所の情報も、他の人のKindleに送信されていることになります。(あくまで人数としてカウントされるだけで、氏名などの個人が特定できるような情報は一切表示されません。)

インパクトの面で言うならば非常に些細なことかもしれませんが、こうして日常的に"他者の読書が自分の読書に入り込む"ことは、電子書籍ならではの、画期的な発明です。いわば、古本の中に偶然見つけた書き込みのように、ひとりで行っていたはずの読書の中へ、否応なしに他者が入り込んでくるのですから。

読書がひとりのものではなくなる?

 SNSの普及によって、現代人はスマートフォンの中に、他者との新たなコミュニケーションのあり方を見出しました。これまでのような、地域や親族や会社との結びつきは希薄になったかもしれません。しかしその一方で、また新たな結びつきのかたちが登場したのです。

このような感覚に沿うように、電子書籍における"読書"は、閉じられた体験から、さらに解放的なものに姿を変えるかもしれません。かつて「読書メーター」というサービスが、本来他者に見せられない読書体験を可視化した前例があります。今度はKindleの「ハイライト」によって、読書がこれまでになかった側面から、コミュニケーションへと繋がる段階に来ているのかもしれませんね。

今回は、Kindleのハイライト機能についてご紹介しました。あなたもぜひ、これを機に電子書籍での読書を体感してみてください。