川端文学の最高峰!美しさが際立つ『雪国』

 川端康成が書いたなかでも一番の傑作と名高い作品が長編小説『雪国』です。国内外問わず高い評価を受けており、世界各国で翻訳されたものが出版されています。文学を愛す者ならば、一度は読んでみるべき一冊と言えるでしょう。

ですが、どういった点がすばらしいのかを知らないと、今いち手に取る気がおきないという方もいるかもしれません。ですからより多くの方が興味を持てるよう、『雪国』のどういった点が魅力的なのかを紹介いたしましょう。

いろどり豊かに描かれる、情景と心理描写の美しさ

ビル

 『雪国』は、雪国にきた男性「島村」が温泉町で生きる女性「駒子」に惹かれるところから話は始まります。基本的にはこの「駒子」ともうひとり「葉子」という女性が話の中心で、「島村」の目を通じて彼女たちのことが描かれます。

作中で何より魅力的なのは、ところどころで描かれる豊かで美しい情景です。風景描写や場面展開の仕方はとても映像的であり、映画的とさえ言えるでしょう。しかし同時に感覚的な描写も多く、共感が難しいものとなっています。

また全体を通して展開が遅く、表現は少ししつこ過ぎるぐらいであり、読む人を選ぶものです。描かれる心理描写も若い頃に読んで理解するのは難しく、何年か経て成長したあと、ふと読み返すとわかるようなものになっています。

名作と言えど読む人を選ぶ!?魅力に気づけないこともある

 ですから、名作だと聞いて目を通した人の何人かは「ノーベル賞をとった」ということで過大評価されていると感じるでしょう。もし理解できないと感じたら、もっと前の作品を読んでみると川端の面白味がわかるかもしれません。

また、くわしい注釈がついている版もありますが、研究者による解釈などは、かえって作品の幻想的な雰囲気を壊す危険性もあるので注意が必要です。むしろはじめて読む時は、何も説明のないまま読んだ方がいいでしょう。

『雪国』を読むにあたって、もっとも大切なことはイマジネーションを広げることです。各ページで書かれた景色や人物たちの行動に思いをはせ、自分なりにどういう感情が込められているのか読み解くことで、美しさを感じられます。

大事なのはイマジネーション!何度も読み込めば面白さがわかる

 くわえて、豊かなイメージを持って読むことができれば、直接的な表現を避けつつ描かれている性的な描写のエロチックさも感じ取れるでしょう。あえて性の表現をしないことで高められる官能的なイメージは、他では味わえません。

文中にあるのは、まさに「エロスの美」とも言えるものであり、ご年配の男性も今一度性を謳歌したくなるやもしれません。ただし、小説でイメージをかき立ててもそれに身体がついてくるとは限りません。せっかく燃え上がった心中の炎を肉体に反映させるためには、バイアグラ等のED治療薬の助けを借りるのも一手です。ただし、入手する際に気が急いてもネット通販で購入してはいけません。まがい物が非常に多いですし、他の薬との飲み合わせによっては命の危険もありますので、きちんと医師の処方を受けてください。小説の延長上で楽しむためのものなのですから、リスクは小さくしておくに越したことはありません。

余談はさておき、上記のことをまとめると『雪国』の魅力は唯一無二の情景や心理描写、そして頭に広がるイメージの美しさと言えるでしょう。何度も読み込み言葉のひとつひとつを味わえば、きっと面白さがわかるはずです。